<審査の最大の目的は、貸金業規正法第13条が定めるように、顧客の貸金需要や返済能力を超えた貸付を行わないようにすることにあり、その意味で通常行われている契約審査は与信審査といわれます。この与信審査に用いられるのが自動与信システム(オートスコアリングシステム)であり、現在ほとんどの金融機関で採用されている審査方法です。実際の審査は「社会的属性」と「信用情報の照会」を元にこの自動与信システムが結果を算出し、支店長の判断によって最終的な融資額が決定されます。
この与信システムにもいくつかタイプがありますが、消費者金融で採用されているのは「属性モデル」に重点を置いたもので、単純なスコアリングを行うものではなく、過去の膨大なデータから一番近い属性をもつ顧客をモデルとしてピックアップし、それを参考にして契約の可否や利用限度額を決定するというものです。